結婚式をしよう

1,000組以上を担当してきたプランナーの結婚式の話

式場見学編 ~見積りのミカタ [基本編] ~

皆様こんにちは、マルコです。

今回は幸せいっぱい♥わくわくどきどき♥の非日常感たっぷりな式場選びの中で、

突然現実と向き合うこととなる、

「見積書」確認の話です。(ガーン)

 

 

「最終的には契約時の見積りから金額凄くあがるよ!!!100万以上あがったもん!!!」

というようなびっくりしちゃう話も耳にされたことがあるかもしれません。

これを聞いてしまうと、

「え!どういうこと??結婚式場で私たち騙されるの??え!サギ??イヤー!!!」

「キャーー!!怖い!!もう結婚式怖い!!式場見学行きたくない!!」

と、とっても不安になっちゃいますよね。

 

私もブライダルフェアなどでご案内していると、

(ひととおりの見積り説明後に)

「それで、どれぐらい金額あがっていくんですか?」

今聞いたらだいたい必要なもの入ってますよね。みんなナゼ金額あがるんですか?」

という質問を何度もいただいてきました。

 

今日は、そんな、

「恐怖の結婚式見積り」が怖くなくなる"ミカタ"のお話の第一弾です。

・・・第一弾?

・・・何弾もあるの?

ーはい。

結婚式見積りは非常に奥深く細かいので、

項目にわけてしっかりとお伝えしたいと思っているのです。

ですが、「待てない!」「先に全体的な"ミカタ"を教えてよ!」というお急ぎの方もいらっしゃると思うので、今回は見積書のすべての項目にあてはめることができるポイントをお伝えして

次回より項目別でじっとりと(怖いですね)お伝えしていくことにします。

 

 

前置きが長くなりましたが、今回も読んでいただけると嬉しいです。

 

【見積書のすべての項目にあてはめることができるミカタポイント】

✔Point(1)

「確定金額?最低金額?平均金額?」

会場装花  8,000円 / フランス料理12,000円 / フリードリンク 4,000円 など

概算の金額を出すために式場が金額をあらかじめ入れてくれている結婚式見積り。

打合せをしていない段階でおふたり用にアレンジした見積りを出すのは無理かつあんまり意味がないので、

まずは概算見積りを出してもらう、でOK!しっかり確認しましょう。その時に入れてくれている各金額が、

その会場の「確定金額(1種類の価格設定)?

最低金額(いくつか選べる中の一番安価な価格)?

平均金額(だいたいの平均をとってくれてる価格)?」のどれなのか

は知っておきたいところ。

これを把握しておくことで、「未来の自分たちの選択はわからないけど、この項目は金額あがるかも」

という予測をたてていくことができます。

また確定金額のアイテムのことはもう予算上アレコレ考える必要もないので、

不要な検討材料を捨てることができます。予測、大事!

 

✔Point(2)

例えば、それはドレ?

会場装花  8,000円 / フランス料理12,000円 / フリードリンク 4,000円 など

概算でざーっと見積りに入っているアイテムの数々。

ひとつひとつ尋ねるのは少し面倒かもしれませんが、それでも、

「会場装花  8,000円 例えばそれはドレ?」

「フランス料理 12,000円 例えばそれはドレ?」

「フリードンク  4,000円 例えばそれはドレ?」

しつこいですよね。でも!その式場の「それはドレ?」を確認することがマストです。

特に何件も式場をまわっていると、

見積りの確認が他式場の見積りとの比較に終始しがちなのですが、ここは結構な落とし穴です。

A式場 フランス料理 12,000円(ベーシックコース)

B式場 フランス料理 15,000円コースをなんと12,000円で提供 特別割引!

この2つの式場だと、「私は料理にこだわっておもてなしをしたいから、B式場にきまりだわ」って、

思いますよね。そう。思うんです。当然です。

でも!ここが注意すべきところなんです。

そもそもA式場の12,000円のベーシックコースが質が良く、

B式場の15,000円コースと同等の食材・品数だったとすると、

これ、本当の意味でお得になっているんでしょうか?

(そんなこと…と思われるかもしれませんが、このケースよくあります)

 

B式場より先に見学したA式場で、しっかり丁寧な料理の説明を受けて、試食もよくて、大満足。

「素晴らしい!これならベーシックコースで充分だ!予算に余裕があればワンランクアップして、

そうしたらもっと最高のおもてなしができる!」

という良い印象をもったままB式場にいき、

その式場の「それはドレ?」を確認することなく進めてしまうと、

「えー!料理のランクアップなんてすごくお得な特典!予算的にも最高!すごくラッキーだ!」

「あとでワンランクあげることも考えていたけど、

B式場でワンランクアップしたら、実質2ランクアップした料理が提供できるってことだ!すごい!」

と思い込んでしまうことがあるのです。

 

後でよーく見ると、

・B式場の15,000円コースがA式場の12,000円コースと同じグレードか、それより質素かも(T_T) ということに気が付いた…

それなら、

・実は式場の雰囲気はA式場のほうが好みだったんだけど、

料理の特典が決め手でB式場に決めてしまったんだった。こんなことならA式場がよかった。

なんて気持ちになっちゃいますよね。

これ、料理やフリードリンク、お花でよくあります。

同じアイテム名・商品名でも、式場によって中身が全然違う。

シャンパン、ビール、ワイン、焼酎、日本酒、カクテル、ソフトドリンク何種類も入って

フリードリンク4,000円と、ビール、ワイン、ウーロン茶、オレンジジュースのフリードリンク3,000円と、

どちらを選んでも間違いなんてないのですが、中身を理解して選ぶことが大事です。

思い込んで決めることだけは一番避けていただきたい。

あとで予算があがるよ、ということよりも、

そんなことで「あぁ勘違いしてたんだ。安く抑えられたと思ったのに違っていたんだ。」って、

絶対になってほしくないからです。

見積りは、式場と他の式場のどっちが安いか?という比較にひっぱられず、

その会場の、「例えば、それはドレ?」を必ず確認!

お買い物の基本になりますが、その商品にこのぐらいの金額なら納得だね、

というおふたりの判断を軸にしてもらえたらと思います。

ここすごく大事!

 

✔Point(3)

固定費?変動費

結婚式の見積りは、大きく「固定費」グループと変動費グループにわけられます。

固定費とは、例えば挙式代金、会場使用料、写真撮影代、ヘアメイク代、

全体型演出(ウェディングケーキ、キャンドルサービス、映像など)代、衣装代など。

列席人数の増減で変わらない決まった金額を支払うものです。

一方の変動費とは、料理代、ドリンク代、引出物代、ペーパーアイテム代、

個人型演出(人数分のフラワー、キャンドル、テーブルコーディネイト)代など、

列席する人数の増減で変わる金額のものです。✔Point(1)と重複しますが、

どわーっと書いてある見積書を「固定費」と「変動費」にわけて認識ができると、

これから準備の中で「工夫の余地がある」「変わる可能性がある」費用がはっきり見えてきます。

予測、大事!

 

✔Point(4)

結婚式費用総額と最終的な自己負担金は違う!

Aさんカップル「列席人数が100名超えそうなんです!総額500万円ぐらいにはなっちゃうかなぁ」

Bさんカップル「予算を抑えたいから、披露宴はするけど、30名前後の小規模でやろうと思ってます」

ーわかりやすくするため少し極端にして、細かい条件は省き単純化していますがー

この同じ会場で結婚式を挙げた2組が、結婚式に使ったふたりの持ち出し金額がほとんど同じだった。

そんな、ほんとに!?みたいなことも起こることが実際にあります。

これこそ✔Point(3)でお話した、固定費と変動費のバランスによる不思議な現象なのですが・・・

結婚式の見積りで、

1名増えるにつき

料理12,000円 ドリンク4,000円 引出物一式5,000円 合計21,000円の金額が増えるとします。

それに対し、大変下世話なお話で恐縮ですが、ご祝儀は1名増えるにつき30,000円いただけるとします。30,000円ー21,000円の差額9,000円はゲストにお返し…ではなく、事実上結婚式費用を一部負担していただけることになりますよね。

反対に、

料理を21,000円 ドリンク4,000円 引出物7,000円 合計32,000円が1名増えるにつき発生するとすれば、

ご祝儀30,000円ー32,000円 差額マイナス2,000円。

この2,000円×人数分の金額をカップル様が負担することとなります。(あくまで単純計算上です)

ーそうです!

変動費をどうコントロールするかによって、

ふたりの支払う金額(自己負担金)が変わるのです。

さらに、条件によって固定費のほうを削れる場合なんかも重なってしまうと、

その変化は更に大きなものに。

固定費は、先にお伝えしたように、列席人数に関わらず決まった金額のっかってくる、例のやつです。

 

たまにあるんです。日程が直近だから!とか、平日だから!とかの特別プランで、

固定費関連の割引がついていたりすること。

こうなると変動費のコントロールとの組み合わせ戦法で、

大幅に自己負担金が減っていくんですよね。

総額は絶対に100名よんだAさんカップルのほうが大きいのですが、

最終的に自分たちで負担した金額はBさんカップルとそんなに変わらないということもあり得るのです。

 

 

というわけで今回は、式場見学編 ~見積りのミカタ[基本編]~ を

お送りしました。

新郎新婦様にとって、

式場側から一方的に提示されるちょっと怖い「見積り」を

少しだけ怖くないものにできていたら幸いです!(^^)!

お読みいただいて有難うございました。