結婚式をしよう

1,000組以上を担当してきたプランナーの結婚式の話

結婚式準備編 ~引出物を"持込み"で用意するときの注意点~

皆様こんにちは、マルコです。

今回は「引出物」や「引菓子」、「サンクスギフト」を、

式場で注文するのではなく、持込みで用意するときに、

式場とスムーズに連携できるポイントをお伝えします。

かなり実用的&現実的なお話になりますが、

今日お伝えするポイントをおさえていただけると、

格段に間違いなく・きれいに……つまりイメージ通りに進められるはず♩

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引出物を持込むときに、注文先のメーカーやショップに必ず伝えること】

(1)熨斗(のし)のかけ方を必ず指定して!

引出物といえば「熨斗」をつけるのがマストですが、

熨斗は"外熨斗"と"内熨斗"とが選べます。

◆外熨斗・・・引出物の包装紙の上から熨斗が貼られている

◆内熨斗・・・引出物の包装紙の下から熨斗が貼られている

⇒これ、必ず"内熨斗"を指定しましょう。

理由は「破れてしまうリスク」を避けるためです。

「破れる」:忌み言葉で、結婚式では絶対に使いませんがブログでは伝わりやすさのために悪しからずmm

 

熨斗はこれからひとつの親族となる両家の名

紅白の結びきりとともに書かれた「超縁起物」です。

この両家のお名前がかかれた熨斗に亀裂が入るなんて避けたいですよね。

ところが熨斗って、普段の挨拶や御礼の菓子折りのときにもつけるので、

機会があれば後ろの貼り付けてある部分を確認いただきたいのですが、

小さいセロテープで真ん中あたりをちょんっととめてあるだけです。

外熨斗にしてしまうと、

あの状態のものが数十個段ボールに詰められて宅急便で届く。

式場スタッフがそのギューギューに詰められた引出物を一個ずつとりだして

袋の中に他の引菓子などと一緒にセッティングする。。。

もう、ダメージを受ける危険しか考えられないんです。

 

式場の取引先の引出物会社などは、

"緊急用"に両家ごとに予備の熨斗と包装紙を必ず届けてくれますし、

営業時間外の緊急時対応ルート、みたいなものまであったりするのですが、

持込で手配される場合はそのようなサービスがついていないことも多いです。

破損があった場合にカバーできないんです(T_T)

 

ですので、

包装紙の内側に熨斗が貼られる「内熨斗」はマストでお願いします!

 

(2)種類が複数ある場合は、商品識別のしるしを入れてもらって!

ひとつのメーカー、ひとつのショップで引出物を一式お願いしたけど、上司・友人・家族などでランクや商品自体に違いを出しました♥というケースはよくあることと思います。

婚礼の引出物メーカーだと、必ずひとつひとつの商品に、外から中身が何かわかるマークやシールなどしるしが実はあるんですが、これは外部にお願いするときにはしっかり伝えないと対応してもらえません。

この商品識別のしるしは当日披露宴が始まる直前に、披露宴スタッフが1席1席すべての引出物を最終チェックするときになくてはならないもの。特に見慣れていない引出物を用意するので、万が一、を防ぐためにもぜひ依頼してくださいね。

識別が簡単なように、包装紙をまるっと違うものにすれば?と思われることもあるかもしれませんが、マナーとして、引出物はゲストによって差をつけているように見せないほうが良いので、基本的には包装紙は同じ、この商品は小さい青い丸いシール、この商品は小さい赤い丸いシール、などで識別されることをおすすめします。

 

【式場に引出物を持ち込むときに、プランナーに必ず確認すること&伝えること】

引出物の持ち込みは重量もかなりのものとなるので、注文先から直接式場に届くように手配をされるのがおすすめですが、配送や持込みの手配をする前に式場のプランナーに確認したほうが良いことがあります。

 

(1)早くても遅くても!?受け取りにベストな日時

そう。式場に品物が到着する日時の打合せです。

カップル様側は「前持っての準備が何かと安心」というお気持ちから、早めに届くようにしたほうが良いのでは?と思われるかもしれませんが、式場の事情でいうと実は逆だったりします。

毎週何組もの結婚式があり、それぞれの結婚式に持込みアイテム、お預かりのお荷物が必ずあります。限られたスペースの中で、他の方のものと混ざることなく、また傷や破損のないよう大切に扱うためには、十分な空間が必要です。

式場にもよると思いますが、そのスペースは基本的に結婚式当日の前の週末にしか空きません。そんなことから、おそらく当日の1週間前以降の平日に届けて欲しいということが多いはず。「早いほうが安心だろう」と早合点せず、ベストな指定日をプランナーに確認してみてくださいね。

ちなみになぜ平日か?これには週末は1日中結婚式が行われているので、荷物搬入の対応が限られたタイミングしか難しいという理由も。

 

一方で「引菓子だけ当日持ってきますね!」のパターンも、リスキーです。万一数が足りない、届かない、などが起きた時の代替え案が限られるためです。おふたりのせっかく選んだギフトが良い状態で当日ゲストに渡るよう、ぜひプランナーと早めに相談してくださいね。

 

(2)何が何個届くのか?余るのか?中身と数量は伝えて!

式場のプランナーは、どのゲストにどの引出物をつけるのか、カップル様と入念に打合せを行います。その内容をもとに、当日にむけて引出物セッティングをスタートします。

ところが、時に、「念のため」ということで実際にゲストにお渡しする数量より多く手配をされていたり、「お願いしたメーカーの数量変更の締め切りが早くて調整できなかったため」ということで、予定の数と違ったりするものが届く場合があります。

これ、プランナーがめちゃくちゃパニックになります(笑) 基本カップル様が間違われることなんてない!という前提で自分を疑うので、めちゃくちゃ資料を再確認しまくったり、届いた引出物をもう一回一個ずつ全部見たり、大騒ぎです。よければ、事前に何が何個届くのか、打合せと数量が違う場合は必ずお知らせください<m(__)m> プランナーを代表し、お優しい皆様にお願い申し上げます。

 

今回は「引出物を持込む時」という結構レアかもしれないケースに絞ったお話をさせていただきました。最後はお願いみたいになってしまいましたが、

プランナーとカップル様の細やかな連携が、

より良い当日をつくると思いますので、

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

お読みいただき有難うございました!(^^)!