結婚式をしよう

1,000組以上を担当してきたプランナーの結婚式の話

結婚式演出編 ~フラワーシャワーが好き!~

皆様こんにちは、マルコです。

今回は「結婚式演出編」と題して、フラワーシャワーのお話をしたいと思います。



結婚式の中の数ある演出の中でも、私はフラワーシャワーが好き♥です。

「え!今更フラワーシャワー!?」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、

このフラワーシャワーに込められた意味を知って伝統にしっかりのっかることで、

まったくもってすごくHappyな演出体験になりますよ♩

 

1.フラワーシャワーとは

フラワーシャワーとは、新郎新婦様が挙式退場するときに、あるいは挙式の後チャペルからでてくるときに、ゲストが花びらをまいてお祝いするもの。「おめでとー!!」という歓声とフラワーが舞う様子、フラワーをまいたゲストから拍手が繋がっていく様子、本当に幸せいっぱいのひとときが広がります。写真や映像になっても本当に素敵です。

 

2.フラワーシャワーに込められた意味

フラワーシャワーには、こんな欧米の言い伝えが深く関係しています。

 

ー幸せを妬み、邪魔をしてやろうと忍び寄る悪魔は、お花の香りが大嫌いー

うーん。悪魔ってお花が苦手なんですね。なんだか可愛い気もしてしまいますが・・・

 

いけませんね!可愛くありません!

 

ーだから、お花の香りでみんなで魔除けをしよう、新郎新婦の未来を祝福して

これからふたりで歩んでいく新郎新婦様に、

色んな顔をした悪魔が忍びよってくることがあってはならない!

お花の香りで清めて、幸せに嫉妬する悪魔や災いからふたりが守られ、

幸せでありますように、という意味が込められているんですね。

 

3.フラワーシャワーに込められた意味の深さ

マルコは、この「魔除け」「悪魔はお花の良い香りが苦手」という

ストーリーがすごく好きで、ウェディングプランナーになったばかりの頃は

出会う新郎新婦様全員に語ってました(笑)

 

今回はそんなフラワーシャワーに込められた意味に加えて、

さらにこの演出を味わい倒すのに最適な材料となります、

”チャペルのヴァージンロードのお話”も少しお伝えしたいと思います。

キリスト教スタイルの挙式でお話します<m(__)m>)

 

【チャペルのヴァージンロードのお話】

チャペルのヴァージンロードは、

花嫁の人生を表現していると言われます。

チャペルの扉が開いたヴァージンロードの入り口は

この世に生を受けた日のことを意味してます。

そこからエスコートされて歩く入場時のバージンロードは

産まれてから今日までの人生。

ご家族やお世話になった方が導き、大切に育ててくださいました。

エスコートチェンジの場が、新郎と出会い、一緒に歩もうと決めたあの日です。

ここで花嫁の手は愛する新郎の手に渡されます。

新郎様に手を引かれ、一歩ずつ祭壇へとのぼりますが、

祭壇の階段は、これからの人生を一緒に歩むことを決めてから、

誓いをたてるこの日までふたりが乗り越えてきた日々を意味します。

そして、たどり着いた祭壇の上。そこがまさに今日、結婚式なのです。

書いているだけで胸アツ・・・

 

そして無事挙式が進み、まもなく退場。

それまで祭壇に向いていたおふたりは、誓いをたてた後にくるりと振り返ります。

するとそこには、大事な人たちの顔、顔、顔・・・

入場のときには意識できなかった、大事な人たちの顔を、

祭壇の上からはすべて見ることができます。

新郎様はこの瞬間に感極まる方も多いです(;_;)

これだけの人たちに見守られ、支えられ、誓いをたてたことを実感し、

いよいよ退場です。

退場時のヴァージンロードは、これから新郎新婦様が歩んでいく未来の日々

表現しています。ふたり腕を組んで進みます。

おふたりの歩む道のそばには、応援してくれる大切な方々がいます。

おふたりが幸せであるように、これからも見守り、支えてくださる、

そんなことを確信するような光景です。

 

そこで!そのゲストの方々の手にフラワーシャワーなんです!やっと繋がりましたが、だから、ここでフラワーシャワーをする意味の深さなんです!

素敵ですよね!!!(押しつけ気味ですが)

 

4.というわけで

「なんだかフラワーシャワーって定番すぎない?」

「他の人と違う"シャワー"を考えないと!」

などと、

よく"いにしえの演出"扱いされそうになってしまうフラワーシャワーですが、

この可愛い悪魔のストーリーとヴァージンロードの意味を知って、

香り高い生花を用意して行うと、それはもう上質なこだわり演出です。

 

5.どんなお花でフラワーシャワーしよう?

式場にお願いするときには、

フラワーコーディネイターさんにお任せすれば間違いありません。

リクエストするなら「できれば良い香りのお花♥」で充分です。

色は上手に淡いピンクやオレンジ、イエロー、白を混ぜてくれるはずです。

基本的にフラワーシャワーに赤や紫など濃い色は使いません。

これは、ひょんなことでお花の色でウェディングドレスが染まってしまうことが

無いように、というウェディングスタッフの配慮です。

もしお持ち込みで予定されていて、街のお花屋さんなどにお願いされる場合は、

必ずフラワーシャワー用と伝えて濃い色は避けていただくようお伝えくださいね◎ 

 

 

今回は、

「結婚式演出編 ~フラワーシャワーが好き!~」というテーマでお送りしました。

定番に思える演出も、意味を知って準備をすると、特別な演出になりますよ☆

 

「思い」が繋がるウェディング。

込められた思いを心に、おふたりらしい結婚式をつくってくださいね (^^)