結婚式をしよう

1,000組以上を担当してきたプランナーの結婚式の話

結婚式準備編 ~ゲストへのお車代どうする?~

皆様こんにちは、マルコです。

今回はなかな人に聞けない、

それでいてちゃんと押さえておきたい結婚式の「お車代」についてお話します。

お車代の相場から当日注意する点まで幅広くご準備の参考になればと思います☆

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【1】お車代とは

お車代とは結婚式当日に遠方から出席してくださるゲストに対して用意する

"交通費”のこと。

「遠方ってどこからですか?」

よくいただく質問です。もちろんその判断は新郎新婦様にお任せするところですが、

「新幹線・飛行機を使う距離」はひとつのラインです。

あとは「あの人は新幹線ではないけれど特急電車と船を乗り継いできてくれるから、お車代は用意したい」などケースバイケースですが、

「新幹線・飛行機を使う距離」というのを目安に考えられる方が多いです。

 

【2】お車代の相場は?用意する金額は3パターンで考えよう

「みなさんいくらぐらい包まれていますか?」

こちらもよくいただく質問です。プランナーもアドバイスこそしますが、

中身までは確認していないので正確にはわからないもの。

新郎新婦様や親御様、ゲストの皆様の反応を参考にお伝えします♩

金額はお車代を渡す相手によって3パターンで検討いただくのがおすすめです。

 

パターン1 上司、恩師、大先輩など目上の方や、立場上お越しくださった方、あるいはお願いをして来ていただいた方など

”実費を四捨五入して繰り上げ”    つまり  18,800円が新幹線代であれば20,000円

飛行機代が 28,900円であれば30,000円など。

全額を前提として"端数"や"慶事では避けたい数字(4、9など)"以外で用意します。

「当日祝辞をお願いしているので、上司の家がすごく近所って知ってるんですけど交通費渡したほうがいいですかね?」というご相談もあったりますが、用意されてもいいですが、なくても良いです。なぜかというと「祝辞への御礼」は「お車代」と別で用意するのが一般的だからです。なのでこのような上司には「御礼」を包み、遠方からこられる上司には「御礼」と「お車代」を封筒をわけて両方用意されるのが良いかと思います。

 

パターン2 友人、元同僚、幼馴染など対等な関係、あるいは同世代の方など

(前例を意識しつつ)"お気持ち"でOKです。特に悩むのが、〇〇県の子と、△△県の子と、あと…というふうに各地からいらっしゃるケース。学生時代の友人などは珍しくないことだと思います。

こういうケースは一律で「3,000円」「5,000円」「10,000円」などに決めてしまうことをお勧めしています。もちろん実費全額でなくて充分ですし、そもそも用意しないこともあります。

新郎新婦様のご友人はあくまでお祝いしたくて集まってくださった方々。多少の距離があろうと来たくて来ています(^^)。交通費がでるから出席する、なんてことはありません。当日お車代をもらって驚かれる方もいると思いますよ。

更に、同世代の方々同士で金額を多く包んでしまうと、その方が次に結婚式を挙げるときに、お返しとして同じ額包まなければいけない、という暗黙のプレッシャーをかけてしまうことになりかねません。お互いに気を遣いすぎることを好まれない方も多いのではないでしょうか。

過去に担当した花嫁様の親友がニュージーランドにお住まいで、絶対に結婚式に出たい!帰国する!と仰ってくださるということがありました。結婚式のために帰国してくれるとなると、飛行機代を負担したいなと思いますよね。でも、使う航空会社によって金額って変わりますし、シーズンなどによってはとっても高額になることもあります。そこでその花嫁様は親友に「ご祝儀なし」で列席して欲しいと交渉し、受け入れてもらったのです。もちろん最初は「お車代用意させてね!いくらぐらいかな?」ということも聞かれたそうなのですが、「飛行機代は今はまだ未確定だし、帰国した以上他の用事もするわけだから気にしないで」と回答があったそう。そこで「じゃあ帰ってきてくれるだけで本当にうれしい!ご祝儀なしで来て!」「わかった!じゃあ私がニュージーランドで結婚式をあげるとなったら、同じようにするね」となったそうです。

こんなふうに、親しいご友人だからこそお互いの価値観や事情にあわせて正直なところを話しておくのも素敵だなと思ったのでご紹介しました。

冒頭で(前例を意識しつつ)と書いたのもこれと関連します。先に結婚式を挙げられたご友人様がどうだったかな?というのも思い出してみていただけたらと思います。

 

パターン3 親族、親御様関係のお知り合いなど

"親御様や近しい親族に聞く”の一択です。これはプランナーがどうアドバイスする、ということもありません。ご親族間では親同士がある程度習慣として認識していることや、お祝い事はこのようにやりとりしましょう、などそれまでの歴史がしっかりあります。ここは親御様や近しいご親族様ににしっかりお任せしてOKです。

 

【3】当日よくあるお車代トラブルと解決策

当日よくあるお車代トラブルのナンバーワンは「渡しそびれる」です。信じられないかもしれませんが、(新郎新婦様が渡せないので)親御様にお願いしているという場合、本当によくあります。ですので、できれば受付で受付担当から名前を確認したうえで渡してもらえるよう、式場のスタッフにしっかりと手配をお願いしてしまうほうが得策です。

 

~親御様が渡しそびれる理由~

①タイミングがない

シンプルにタイミングがないケースです。まず挙式前。控室で挨拶して渡そうと思われる方も多いのですが、上司など主賓の方ほど、早めに到着されることはほとんどありません。挙式開始ぎりぎりなのでまず会えません。そして披露宴中。親御様の席には相手側の親族、新郎新婦様の同僚などがご挨拶に来られ好きなタイミングで席をたてない。さらに実際に披露宴の場にいくと、他の方々の前でお金を渡すことをためらって様子をうかがってしまう。そうこうしているうちに分刻みのタイムスケジュールはどんどん進行し、気が付けば送賓の時間に。

②すっかり忘れてしまう

これもシンプルですが、仕方のないことです。結婚式当日は想像をはるかに超えた非日常が繰り広げられますので、すっかり忘れてしまっていて、おひらき後に着物の鞄を開けて思い出す、ということもあります。親としてきちんとふるまおうと思ってくださるからこそ、目の前のおもてなしに気持ちが集中し、お車代のことを忘れてしまっているということがあります。

 

そういったことを防ぐために、スタッフも必ず挙式前に両家親御様のもとへ行き、「お車代は親御様から直接と伺っておりますがご準備宜しいでしょうか?」などお話をしますし、披露宴の前などに「ご主賓に挨拶に行かれるようでしたらこのタイミングでご案内しますがいかがでしょうか?」など声をかけていきますが、それでも挨拶はいったけど渡すのを忘れてしまったなんてこともあります。親御様も様々なお役目にお忙しいですものね。

 

そんなことから、「お車代」は受付で名前を確認しお渡しするのが最もリスクが低いと思います。もちろんお車代の封筒には〇〇〇〇様と明記が必要ですが、書くからこそお渡し間違いもありませんし(親御様が渡すというのは、当日初めましての方に渡すわけなので本当に大変(;_;)。相手によって金額が違う場合、お渡し間違いは絶対に避けたいこと。)、受付段階であれば、万一渡し忘れが発覚しても、時間的にいくらでもリカバーできます。

たまに、引出物の中に入れておいてしまう、という対応をしているのも見かけますが、これはゲストが見落としたままおひらきになり、その後他のゲストと荷物が行き違う(本当にこれあります)、どこかに置き忘れる(これもあります)など、不確実性が高いのでマルコはおすすめしません。

 

このあたりは式場によって様々な対策をとってくれていると思いますので、ぜひ担当プランナーに聞いてみてくださいね☆

 

【4】おもてなしの心をしっかり伝えるお車代準備を

ゲストのことを思って準備されるお車代。せっかくのおもてなしなので、確実に気持ちが伝わる方法でお渡ししたいですよね。

今回は金額や当日の渡し方についてお伝えしましたが、また機会があれば、「お車代」や「御礼」の金額にみあった封筒の選び方などもお伝えしたいと思います♩

 

皆様が、大切な方々と幸せな結婚式を迎えられますように☆☆☆

本日も有難うございました!(^^)!

 

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